つみたてNISAから投資を始める
こんにちは、USK(@USKsimplelife)です。
今回は、つみたてNISAから投資を始める、というお話しです。
今回の話で分かることは、以下のことです。
- なぜ投資を始めるならつみたてNISAからなのか?
- つみたてNISAでは何ができるのか?
- つみたてNISAの始め方
- つみたてNISAのおすすめ銘柄
- つみたてNISAの運用方法
投資には色々ありますが、初心者ならつみたてNISAから始めた方がいいです。
その理由、始め方、オススメ銘柄、運用方法を解説していきます。
少し長いですので、よかったら目次だけでもながめて行ってください。
①なぜ投資を始めるならつみたてNISAからなのか?
NISAとは
ざっくり簡単に言うと、株式や投資信託の利益に税金がかからない制度です。
通常、株式や投資信託の売買で生じた値上がり益や配当金(分配金)には約20%の税金がかかります。(高い!)
一般NISAとつみたてNISAの違い
NISAには一般NISAとつみたてNISAがあります。(他にも新NISA、ジュニアNISAがありますが、ここでは割愛)
それぞれの違いは以下の表の通り
一般NISA | つみたてNISA | |
---|---|---|
対象者 | 日本在住で口座を開設する年の1月1日時点で満20歳以上の個人 | |
投資方法 | スポット購入、積立 | 積立 |
年間投資上限額 | 120万円 | 40万円 |
非課税で保有できる期間 | 5年 | 20年 |
対象商品 | 国内株式・外国株式・投資信託 | 国が定めた基準を満たした投資信託 |
非課税対象 | 購入した商品にかかる配当金・分配金、売却益 | |
金融機関変更 |
各年ごとに変更可能 |
(楽天証券のサイトを参考にしました)
初心者にはつみたてNISAがオススメ
同じ投資信託でも、10万円の利益が出た場合、通常購入だと税金を差し引いた利益は8万円ですが、NISA(積立NISA)では10万円と、2万円も差が出ます。
これが投資を始めるならNISAからという理由です。
中でもつみたてNISAは少額から始められ、積立・長期・分散投資に適した商品のみ購入できるので、初心者にオススメなのです。
②つみたてNISAで何ができるのか
ではつみたてNISAでできることを見ていきましょう。
つみたてNISAで購入できる商品
つみたてNISAでは国が定めた基準を満たした投資信託を購入できます。
投資信託とは、ざっくり簡単に言うと株式や債券などの詰め合わせパックです。
金融庁によると、
つみたてNISAの対象商品は、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されており、投資初心者をはじめ幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みとなっています(対象商品についてはこちら)。
引用:金融庁のサイト
ここで出てくる言葉の詳しい説明は省きますが、つみたてNISAで購入できる商品は、
売っても買っても手数料が少なくて、損するリスクをできるだけ小さくした国が認めた投資商品!
ってことです。
つみたてNISAで購入できる上限額
先ほどの一般NISAとの比較表にもありましたが、つみたてNISAは年間で40万円まで投資商品を購入できます。
注)年間とは、その年の1月1日から12月31日までです。4月1日から翌年3月31日までではありません。
つみたてNISAで得られるメリット
運用益や配当金(分配金)が20年間非課税
何回も繰り返しますが、つみたてNISAでは購入してから20年間も利益に税金がかかりません。
つみたてNISAで100万円の利益が出たら、通常なら20万円の税金が非課税になります。
少額から始められる
つみたてNISAの口座を開設する証券会社によりますが、安いところで1000円から始めることが可能です。
最初は色々な商品を買ってみて、しばらく経ってから利益が出やすいと実感できた商品に絞って積み立てる、といった事も可能です。
運用コストを抑えることができる
つみたてNISAの対象は主に売り買いする手数料が0円(ノーロードという)の商品や投資信託を保有するのにかかる手数料(信託報酬)が低い商品です。
これによって運用コストを抑えて長期間運用することができます。
毎月自動的に積立される
購入商品の変更をしない限り、毎月自動的に積み立てられていくため、商品選定や購入手続きに時間を消費せずに済みます。
また、毎月積み立てによる投資タイミングの分散で商品価格の高い時に大きい金額で投資をしてしまう、いわゆる高値掴みリスクを避けることができます。
これはドルコスト平均法と言われています。
ドルコスト平均法はメリットが大きく言われがちですが、完全に右肩上がりの相場の場合、スポット購入による一括投資の方がメリットが大きいです。
ただ、右肩上がりの相場など初心者には読めませんので一括投資は初心者にはオススメできません。
投資信託で価格変動のリスクが分散できる
投資信託は株式や債券の詰め合わせパックと言いましたが、個別の株式を単一で持っている場合と比べ、価格変動のリスクが分散できます。
ただし、投資信託そのものにも価格変動のリスクがあることは覚えておかなければいけません。
いつでも売却が可能
つみたてNISAは長期間運用も可能ですが、好きなタイミングで売る事も可能です。
資産として流動性が高く、老後の生活資金だけではなく、マイホームの購入、子どもの教育、海外旅行など、さまざまな用途で活用できます。
③つみたてNISAの始め方
次につみたてNISAの始め方です。
銀行や証券会社などの窓口では契約しない
銀行や証券会社などの対面窓口で勧められるがままにつみたてNISAを契約しないでください。
同じ商品でも桁違いに高い手数料がかかります。手数料が高いということは運用コストで利益が減ることを意味します。
今、対面窓口での契約を検討されている方は、一度ネット証券会社の商品と手数料や信託報酬を比べてみましょう。
ネット証券総合口座を開設する
つみたてNISAを始めるならネット証券会社がオススメです。
対面窓口で契約するよりも売買の手数料や信託報酬が圧倒的に少なく済むからです。
中でも楽天証券とSBI証券は指定のクレジットカードからの引き落としで、月々の積み立て額に応じてポイントが貯まるキャンペーン(楽天証券は楽天カードで楽天ポイント、SBI証券は三井住友カードでVポイント)をやっているので特にオススメです。
証券口座開設の前に、モッピーなどのポイントサイトの登録をしておくことを強くオススメします。
そして銀行口座(楽天なら楽天銀行、SBIなら住信SBIネット銀行)、クレジットカード(楽天なら楽天カード、SBIなら三井住友カード)の申し込みをやっておきましょう。
この手続きを前もってやるだけでかなりのポイントが獲得可能です。
そして、各サイトの手続きに沿って、証券口座を開設しましょう。
つみたてNISA口座を開設する
証券口座の開設が終わったら、どれか一つの証券口座でつみたてNISA用の口座を開設しましょう。(NISA口座は1人1証券会社に1口座まで)
ちなみに私はつみたてNISAを楽天銀行→楽天カード→楽天証券でやっています。
これらの連携で
- マネーブリッジによる楽天銀行から楽天証券への自動振り込みが可能
- マネーブリッジによる楽天銀行普通預金の優遇金利(年利0.1%)が受けられる
- つみたてNISAを含む投信積立でポイントが月に最大500ポイント(年に6000ポイント!)貯まる
といったメリットが得られます。
支払い方法を選ぶ
つみたてNISAの支払い方法には証券口座からの引き落とし(マネーブリッジなら楽天銀行から自動引き落とし)、クレジットカード引き落とし、その他金融機関からの引き落としの3つがあります。
前項で説明したように楽天なら、楽天銀行→楽天カード→楽天証券で連携している場合、クレジットカード引き落としが断然オススメです。
購入する銘柄を選ぶ
つみたてNISA口座の開設が済んだら、購入する銘柄を選びましょう。
金融庁が指定した銘柄は全部で193銘柄あります。
2021年9月27日現在、楽天証券では177銘柄、SBI証券では175銘柄を取り扱っています。
ちなみに、銘柄選びが面倒な人はロボアドバイザーに選んでもらうという手もありますが、信託報酬が割高なのでオススメしません。
積立金額を設定する
つみたてNISAを1月から始められる場合、つみたてられる期間は12ヶ月なので月々の平均商品購入限度額は33,333円となります。
年の途中から始めた場合、例えば3月からなら10ヶ月なので40,000円、5月からなら8ヶ月なので50,000円となります。
これも各サイトの設定画面に従って設定しましょう。
引き落とし口座にお金を入れておく
引き落とし口座にお金を入れておくのを忘れないようにしましょう。
クレジットカード引き落としなら、積立金額がカードの使用限度額を超えないように注意しましょう。
私はこれで一度引き落としができず、事態の把握と積立金額の修正に結構な時間を割きました。
④積立NISAのオススメ銘柄
ある特定の株価指標に連動した投資信託(インデックスファンド)がオススメ
株価指数の代表的なものに以下のようなものがある。
こういった株価指数の中でも特に米国株の株価指数は長期的にみて右肩上がりの傾向があるため、つみたてNISAでは米国株のインデックスファンドがオススメです。
S&P 500という株式指数を検索してみると画像のようなチャートが出てきます。
ここ5年間では、2020年のコロナショックで大幅に値下がりしていますが、その後回復し、最高値を更新、5年前のおよそ2倍に上昇しています。
こういった株価指数に連動したインデックスファンドは長期的にみて値上がりすることが期待され、多くの投資家の投資先として人気を集めています。
オススメの銘柄
- eMAXISSlim米国株式(S&P500)
- eMAXISSlim全世界株式(オールカントリー)
- eMAXISSlim先進国株式インデックス
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
- SBI・V・S&P500インデックスファンド
- SBI・V・米国株式インデックスファンド
- SBI・V・全世界株式インデックスファンド
以上は買い付け手数料無料、信託報酬の低さ、価格上昇率、どれをとっても優秀なインデックスファンドです。
この中でも米国株式はより良いリターンが見込めますが分散はあまり効いていません。
全世界株式は全体的に上昇傾向ですが米国のみよりはリターンが少ない代わりに、米国に限らず全世界を投資対象としているのでより分散が効いています。
ちなみに私のつみたてNISAは2021年3月から始め、購入銘柄はeMAXISSlim米国株式(S&P500)一本です。
※これらはあくまで個人の意見です。投資対象としての安全性、利益、元本を保証するものではありません。
⑤つみたてNISAの運用方法
基本的には何もしない
つみたてNISAのコンセプトは、長期・積立・分散投資です。
短期間で売買することを目的としていませんので、コツコツと積み立てていくのみです。
つまらないと思うかもしれませんが、これが少しずつでもお金を増やす最善策と考えています。
購入する銘柄を変更しても良い
つみたてNISAを始めてしばらくすると、投資対象の値動きや、他の商品の評判も耳に入ってくることでしょう。
月々に購入する銘柄は手動で変更することが可能です。
購入する商品を自分が良いと思った銘柄に変更することは投資の次のステップと言えるかもしれません。
できれば年の限度額まで購入するよう積立金額を調整する
つみたてNISAは1年の限度額まで使わなかった場合、次の年に繰り越すことができません。
はっきり言って限度額まで購入した方が得です。
クレジットカード引き落としの限度額は月50,000円ですが、支払い方法を変更することで、途中からでも年の限度額いっぱいまで積み立てることは可能です。
これについては別な回でお話ししようと思います。
まとめ
つみたてNISAから投資を始めよう!